アルバム: The Sheltered World
歌手: KAITO
期間: 5:06
作曲 : Re:nG
作词 : yuki
生まれて直ぐに砂漠で死んだペンギン
世界が言葉で成り立つのなら
羽を失くした夢を見た夜
あの日は
崖の上から少女が
飛び降りたと聞いた
美しく散りたいと
生き急ぐ祈りには
無邪気な傲慢さが身を潜め
神に借りた空を蔑む
命に固執し溺れる
幸福な囚人
枯れた涙にもこびり付く砂
骨の髄に口づけ
凍てついた魚の肌に
抱かれた海の記憶
存在とは歓びか不条理か
貴女にメスを委ねたい
感情の証明に
明け暮れた若き日々
愚かな欲望から
角膜が汚れていく
恐怖の中で
右手で描いた自画像
卑しく嗤う顔
渡り鳥のよう飛び続けては
何処で眠りにつこう
乾いた瞼を伏せて
孤独を懐かしめば
吐いた息はいつもより温かく
僅かに他人を想う事ができた
行きずりの詩人の唄を
ラクダの瘤に乗せて
想像より不確かな亡骸に
小さな花を手向けたい
別れを告げる風が吹く