11文字の伝言

作曲 : Revo

作词 : Revo

嗚呼 昨日のことのように憶えています

それは冬の朝

呼び声は温かく手を握り締め

天使(Ange)の金管(らっぱ)を聴きました

ありふれた人生だったと

我(われ)ながらに憶い(おもい)ます

それでも アナタを産めたことは

『私の誇り』でした

嗚呼 昨日のことのように憶えています

寒い冬の朝

産声(うぶごえ)は高らかに天を掴（つか）み取り

橙色(Orange)の光が射しました

ついてない人生だったと

我(われ)ながらに憶います

それでも アナタと出逢えたことは

『最高の幸運』でした

嗚呼 どんな苦難が訪(おとず）れても

諦めず勇敢に立ち向（あ）かいなさい

愚かな母の最期の願いです

アナタは La La Lu Lu La La La La Lu La Lu

「ごめんなさい…」

「生まれて来る朝、死んで行く夜」

「さようなら…」

「君が生きている現在(いま)、11文字の《伝言》(MESSAGE)」

「ごめんなさい…」

「幻想物語(ROMAN)　『第五の地平線』」

「ありがとう…」

「嗚呼…其処にロマンは在る(ある)のだろうか？」

アナタを産んだのが 誰であれ

本質は変わらない 何一つ

アナタが望まれて産まれて来たこと

それさえ忘れなければ

いつか繋がれると

La La La La La Lu

嗚呼 傍で歩みを見守れないのが

無念ですが どうか凛と往(ゆ）きなさい

愚かな母の唯一の願いです

アナタは La La Lu Lu La La La La La Lu

アナタが今生きている

それが『私が生きた物語の証(ROMAN)』

この地平線(せかい)愛してくれるなら

それが『私の幸福(もの)』

それが『私の物語の意味(ROMAN)』

「其処にロマンは在るのかしら？」

「生まれて来る意味(いみ) 死んで行く意味

君が生きている現在(いま)　

11文字の《伝言》(MESSAGE)

幻想物語(ROMAN)　『第五の地平線』

二つの風車は　廻り続けるだろう

愛する者と　再(ふたた)び繋がる時間(とき)まで

生と死の荒野を流離う(さすらう)人形は　

廻り行く夜に

どんな詩(うた)を灯(とも)したのだろうか

そして　地平線を統(す)べる　銀色の光

今　幾度目かの朝が訪れる

嗚呼 其処にロマンは在るのだろうか？」